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『ターボ』の日本語吹き替え版について [吹き替えについて]

 
 チェット:もしも明日、目が覚めた時、
        パワーが消えてたら....どうする?
    テオ:....じゃあ、今日を精一杯生きる....! 
 

      『ターボ』日本語吹き替え版キャスト
    吹き替え版翻訳:小寺陽子  吹き替え版演出:佐々木由香
 
  テオ(ターボ)/スピードに憧れるカタツムリ   ....松本保典
  チェット/心配性なテオの兄           ....岩崎ひろし
  ギー・ガニエ/インディ500チャンピオンレーサー ....大塚芳忠
  ティト/テオと共にインディ500を目指す男    ....佐藤せつじ
  アンジェロ/ティトの兄でタコス作りの名人    ....チョー
  パズ/自動車整備工場を営む若い女性       ....本田貴子
  ボビー/模型店を営む中年男性          ....後藤哲夫
  キム・リー/ネイルサロンを営む初老の女性    ....佐々木瞳
  インディ500レース主催者CEO          ....金尾哲夫
 
  ウィップラッシュ/アウトローなカタツムリ    ....玄田哲章
  スムーヴムーヴ/同上              ....小森創介
  スキッドマーク/同上              ....近藤隆
  バーン/同上                  ....斉藤貴美子
  ホワイトシャドウ/同上             ....乃村健次
 
 
『ぼくの名前?.... ターボだッ!』
主人公であるカタツムリのテオ(ターボ)を演じるは、松本保典さん。
もはやベテランと言っても過言ではない、実力派の声優さんです。
『カールじいさんの空飛ぶ家』のお喋り犬ダグの好演も記憶に新しい松本保典さんが、
本作の主人公テオを魅力たっぷりに演じてらっしゃいます。
優れた役者さんというのは、たったひと言の台詞にも感情を見事に入れて表現出来るものですが、今回の松本保典さんの吹き替えには、そうしたものが随所に感じられる素晴らしいお芝居でした。
テオが兄チェットに叱責され落ち込んだ際、高速道路で走る車を横目で見ながら、夜空の星(実際には飛行機の発する光り)に、「....どうか!(ボクにスピードを下さい!!)」と懇願する場面でのお芝居は、たったひと言の台詞にも関わらず感情が見事に込められた素晴らしいお芝居でした。
その一方でアニメらしい楽しいお芝居も満載で、とにかく全編に渡り松本保典さんの素晴らしいお芝居を堪能出来る吹き替え版となっています♪(^皿^)/
 
『お前は車じゃない、カタツムリなんだッ!』
スピードに憧れを持ち続けるテオを諌め続ける兄チェットを演じるは、岩崎ひろしさん。
こちらもベテランの役者さんで、大好きな声の持ち主。オリジナル音声は個性派ポール・ジアマッティが演じていますが、その彼の雰囲気に岩崎ひろしさんの声がピッタリです。
人間には何故かメスのカタツムリとして間違われるチェットの姿が、可笑しいです♪
 
『夢見る者は、残念ながらいつか夢から目覚める』
インディ500チャンピオンレーサー、ギー・ガニエを演じるは、ベテラン大塚芳忠さん。
主人公テオが憧れる存在だが、テオが実際に彼に会うと自惚れの強い自信家だと判明する。
『アーサー・クリスマスの冒険』で演じられたスティーヴもそうでしたが、こうした自信家で自惚れの強いキャラクターを演じさせたら、大塚芳忠さんの右に出る者はいませんね。大塚芳忠さんがギー・ガニエを演じられることで、スターレーサーとしての風格を表すと同時に、自意識過剰なキャラクターを見事に表現されていて、さすがはベテラン!といったお芝居でした♪。
    
『お前って最高だよ、アミーゴ!』
兄アンジェロとともにタコス店を経営するティトを演じるは、佐藤せつじさん。
『モンスターズ・ユニバーシティ』の双頭モンスター、テリ&テリーや、『クルードさんちのはじめての冒険』の末っ子タンクなどの好演が記憶に新しい佐藤せつじさんが、本作でもティトを好演されています。
割と高めの声質が特徴的な佐藤せつじさんですが、それが憎めないキャラクター、ティトに実にピッタリで、正にハマり役でした♪
 
『あれ俺の弟だ、ホラ、あの後頭部!』
ティトの兄で、タコス作りの名人アンジェロを演じるは、チョーさん。
我ら『ロード・オブ・ザ・リング』ファンにとっては、ゴラムなお方です♪。
最近も『モンスター・ホテル』でのフランケンシュタインの好演が記憶に新しいチョーさんですが、本作でもティトのしっかり者の兄アンジェロを好演されています。
今回面白いのは、チョーさんの台詞がちょっとナマっている点です。
台詞のアクセントやイントネーションがちょっとナマっていて、それによってアンジェロのメキシコ系アメリカ人という雰囲気が見事に表現されていました。オリジナル音声のルイス・ガスマンによる英語がどうだったのか?は定かではありませんが、こうしたお遊びが出来る点が、日本語吹き替え版独特の醍醐味でもあります。
はちゃめちゃな企画ばかりを提案する弟ティトに呆れながらも、そんな弟を影からそっと見守る優しい兄アンジェロ。出来立てのタコスをそっと無言で差し出して、二人で食事する場面は感動的です。
 
『無駄にしたら、承知しないよ』
自動車整備工場を営む若き女性パズを演じるは、オイラの大好きな本田貴子さん。
ご存知シールドの副長官(『アベンジャーズ』)マリア・ヒル捜査官でお馴染みです。
オリジナル音声は、姉御女優ミシェル・ロドリゲスが声を演じていますが、本田貴子さんが演じることで、オリジナル版よりも気品も知性もよりアップしたパズとなっています♪。
 
『プラモ・フェスより、凄いな』
模型店を経営する中年男性ボビーを演じるは、後藤哲夫さん。
ターボをはじめ、ウィップラッシュたちのカウルを制作したのもボビーです。
プラモデルのパーツを流用して制作したカウルは、どれも素敵(^皿^)/
後藤哲夫さんがその渋いお声で、紳士的で優しいボビーを好演されています♪
 
『ネイルは、キム・リーで!』
ネイルサロンを営む初老の女性キム・リーを演じるは、佐々木瞳さん。
白髪リーゼントが特長で、毒舌の持ち主。2頭身で動き回る姿が可愛いです♪
名前からもわかるように、彼女は韓国系アメリカ人の模様。そのせいか、チョーさんと同じく佐々木瞳さんの台詞も少しだけナマっています♪。ティトのことを“タコマン(タコスマン=タコス男の意味)”と呼ぶのが、可笑しいです♪
 
『レディース&ジェントルマン、そしてカタツムリも!』
インディ500のCEOを演じるは、金尾哲夫さん。
我ら『ロード・オブ・ザ・リング』ファンには、蛇の舌グリマでお馴染みですね♪
金尾哲夫さんの渋いお声が、CEOという格調高いキャラクターにピッタリでした。
 
『お前ら、街は初めてか?、庭ツムリよ』
アウトローなカタツムリ集団のリーダー、ウィップラッシュを演じるは、玄田哲章さん。
オリジナル音声ではサミュエル・L・ジャクソンが演じているこのキャラを、玄田哲章さんが魅力たっぷりに演じてらっしゃいます。
今回の吹き替え版を見ながら、「サミュエル・L・ジャクソンの声にはやっぱり玄田哲章さんだな!」という事を強く認識しました。『交渉人』(1998)の手塚秀影さんや『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)の屋良有作さんらの吹き替えももちろん素晴らしかったですけど、ウィップラッシュのようなリーダー的キャラクターを演じさせると、やっぱり玄田哲章さんがピタリ!とハマります。なので、『アベンジャーズ』(2013)のニック・フューリーは、玄田哲章さんに演じて欲しかった!。竹中直人版を今すぐ闇に葬って、玄田哲章さんで新録音をお願いします!!
 
『オマエ、名前なんつった?』
スリムでひょろ長いカタツムリ、スムーヴムーヴを演じるは、小森創介さん。
クネクネした動き、首にはサイコロのネックレス、スケボーが得意なカタツムリです。
上記の台詞は、ターボの能力を垣間見た際に思わず発したスムーヴムーヴのひと言
この時の小森創介さんの台詞回しが、すごく大好き♪
 
『お前のスピードって、何が秘訣だ?』
陽気なカタツムリ、スキッドマークを演じるは、近藤隆さん。
いたずら小僧の雰囲気を醸し出すスキッドマークですが、
そんな彼の声に近藤隆さんのお声がピッタリ!でした♪
 
『触ったら、火傷しちゃうぞ....チュッ』
ウィップラッシュの仲間で紅一点のバーンを演じるは、斉藤貴美子さん。
イメージカラーは赤で、常にガムをクチャクチャ噛んでる姿が如何にも!って感じ♪。
斉藤貴美子さんの声が、バーンの雰囲気に実にピッタリ!でハマり役。
テオの兄で真面目なチェットに何故か惚れるバーンが、なんとも可愛いです♪
 
『ホワイトシャドウ!』
太っちょカタツムリ、ホワイトシャドウを演じるは、乃村健次さん。
大きい身体に反比例して殻が小さい姿が、なんともお茶目です♪
ウィップラッシュたちはかっこ良いカウルを身に付けてはいますが、基本的には普通のカタツムリ。なので、大きく移動したり素早く移動する際は、シーソーの原理を利用します。その際重宝されるのが、ホワイトシャドウの巨体という訳。常に台詞は「ホワイトシャドウ!」、乃村健次さんの野太い声が見事にハマっています♪(^皿^)/
 
 
 
今回は『ターボ』の日本語吹き替え版を取り上げます。
『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』『クルードさんちのはじめての冒険』と同じく、本作『ターボ』も日本では残念ながら劇場未公開となってしまいましたが、未公開になったことで得られた恩恵もあります。それは、吹き替えキャストに変なタレントが起用されなかったこと!(嬉)。そのため本作の吹き替え版は、実力派声優がたくさん集結した、もの凄くクオリティの高い作品となっています♪。
 
吹き替え翻訳を担当されたのは、小寺陽子さん。
作品内に於けるキーワード“TUCK & ROLL”を「スボんで、ゴロン」と訳したセンスはお見事です♪。すぼむ(=窄む)というフレーズは、日常生活に於いてなかなか出会うことのない言葉で、ちょっと新鮮でした。こうした言葉に出会えるのもまた、吹き替え版の素敵なところです。
また、作品中に於ける造語=Snail up を『ツムっていけ!』(字幕スーパー版の訳は“カタツムれ!”)と訳すあたりも、言葉のチョイスにセンスを感じますね!。
そして、ターボがマスコミに取り上げられる場面での歌“THE SNAIL IS FAST”の訳詞などは、なかなか難しかったと思うのですが、いい雰囲気の歌詞になっていてこちらも素晴らしかったです。
 
一方、吹き替え演出を担当されたのは、佐々木由香さん。
メキシコ系アメリカ人であるティトやアンジェロ、韓国系アメリカ人のキム・リーといったキャラクターの台詞回しが、ちょっと独特なのが聴いていてとても楽しい演出となっていました。
また、英語オリジナル版では文字表記のみの部分を音声できちんと説明するあたりも、丁寧な演出を感じました。特に、クライマックスのレース場面では周回をその都度アナウンサーが音声で表現してくれることで、レースそのものの盛り上がりを増す演出となっていて、吹き替え版ならではの演出の素晴らしさを感じました。

さて声優陣ですが、何と言っても主人公テオを演じられた松本保典さんが最高!
とにかく、全編に渡り松本保典さんのお芝居が本当に素晴らしく、主人公テオの魅力を存分に引き出されています。オリジナル音声のライアン・レイノルズ版も視聴しましたが、断然、松本保典さんの方がいいです!。
 
そしてベテランのお二人、大塚芳忠さんと玄田哲章さん。
お二人とも、正にイメージぴったりのキャラクターを演じられていて、安定感抜群♪
大塚芳忠さんにしても、玄田哲章さんにしても、いつも感じることは、お芝居に於けるその引き出しの多さです。本作はアニメーションなので、基本お芝居は実写の吹き替えよりもやや誇張気味になる訳ですが、この誇張演技が過剰になると途端にお芝居そのものがつまらなくなります。特に、アニメ作品を主戦場としている声優さんには、そうしたお芝居の傾向がしばしば見られがちです。
しかしながら、ベテランお二人のお芝居には、そうした傾向が一切見られません。
いつも、お芝居そのものがとても新鮮なのです!。これだけ長年声優のお仕事をされていて、尚かつ得意のキャラクターを演じるとなれば、どこかでマンネリ的なお芝居になってもおかしくはありませんが、そうした傾向が一切見られないお二人のお芝居は、本当に素晴らしいです。
主演の松本保典さんにもまた同じことが言えます。アニメ的な楽しいお芝居と、お芝居の核である感情をきちんと表現するという、その両方が見事に表現されている本作の日本語吹き替え版。こうした優れた吹き替え版に出会うと、本当に幸せな気持ちになります♪。
 
未だ日本語吹き替え版に対してアレルギー反応を起こす方も多いですよね。
そうした方々には、是非本作のような素晴らしい日本語吹き替え版に触れて頂きたいです。
そうすれば、日本語吹き替え版に対する拒絶反応もきっと変わることと思いますヨ♪。
是非、日本語吹き替え版で傑作『ターボ』を鑑賞して下さい!
 
 
     『 オマエ、名前なんつった?』
     スムーヴムーヴ.jpg
 
ベテラン勢が集まる中、なかなかの健闘を見せる小森創介さん
演じるは、ひょろ長いカタツムリ、スムーヴムーヴ
カウルを見ればわかるように、キャデラックがベースですね♪
台詞はそんなに多くはないものの、なかなか素敵な吹き替えを披露されています
「お前、名前はなんて言うんだ?」じゃなく、「オマエ、名前なんつった?」と訳した小寺陽子さんのセンスが素晴らしいです♪(^皿^)/

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上記では触れませんでしたが、レース中のアナウンサー&解説者の吹き替えを担当されたお二人のお芝居が素晴らしかった事もここに記しておきます。クライマックスのレース場面が大いに盛り上がるのは、お二人による貢献度が非常に高いです。こうしたサブキャラが良い仕事をすると、作品自体がすごく引き締まるという好例ですね♪。吹き替えを担当されたお二人の名前がわからなくてスミマセン....!
 



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