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原始の昔も家族愛は今と変わらず♪〜『クルードさんちのはじめての冒険』を鑑賞する [映画鑑賞]

 
        『 クルードさんちのはじめての冒険 』
            ( 原題:THE CROODS )
         2013年 アメリカ映画 上映時間:99分
     字幕翻訳:宮坂真央 吹き替え翻訳:佐藤恵子 吹き替え演出:清水洋史
 
   監督・脚本:クリス・サンダース/カーク・デミッコ
      音楽:アラン・シルヴェストリ
 
    声の出演:ニコラス・ケイジ   ....グラグ/お父さん
         エマ・ストーン    ....イープ/長女
         キャサリン・キーナー ....ウーガ/お母さん
         クロリス・リーチマン ....グラン/お婆ちゃん
         クラーク・デューク  ....タンク/長男(9歳!?)
         ライアン・レイノルズ ....ガイ /賢い青年
 
【あらすじ】
時は原始時代....
原始人一家〜クルード家の面々は、本日も元気いっぱいである。
力持ちで頼りになるお父さんグラグ(ニコラス・ケイジ)、優しいお母さんウーガ(キャサリン・キーナー)、長寿なお婆ちゃんグラン(クロリス・リーチマン)、思春期を迎えた長女イープ(エマ・ストーン)、おっとりした性格の長男タンク(クラーク・デューク)、そして、言葉はまだ喋れないが元気いっぱいの末っ娘のサンディ。昔はご近所さんもいたが、今ではクルード家のみが洞窟を根城に生活をしている。
父グラグのモットーは「外の世界は危険がいっぱい!」である。そのため安全な住処である洞窟から離れようとしない暮らしに辟易とするイープは、最近父親との関係がギクシャクしていた。
ある日の夜のこと、物音で目覚めたイープは、洞窟の外で今まで見た事のない明かりを目にして、好奇心のあまりそれを追いかける。明かりの正体は“火”というもので、手にしていたのは遠方からやってきたというガイ(ライアン・レイノルズ)という青年だった。ガイはこの地上に危機が迫っていることをイープに告げると、そのまま去っていった。その出来事を父グラグに告げるイープだったが、グラグはとりつくしまがない。が、ガイの言った通り地震が起こり、クルード一家が根城にしていた洞窟は崩壊してしまった。
こうして、クルード一家は新しい洞窟を求めて、危険な外の世界へと踏み出すことになる。それは、クルード一家にとって、はじめての冒険だった....!
 
 
面白い作品なのにッ!....これまた劇場未公開(T口T) 
『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』(2013)と同じく、日本では惜しくも劇場未公開となってしまったドリームワークスのアニメーション作品『クルードさんちのはじめての冒険』。こうしたクオリティの高いアニメーションが劇場未公開となってしまうのは、本当に残念です。しかし、映画自体は『ガーディアンズ』と同じく、素晴らしい作品となっていました。
 
まずはオープニング。
2Dアニメーションにより、原始人一家クルード家の日常が語られます。
そして、いよいよ本編スタート。まず目を惹かれるのが、その映像美です。
原始時代が舞台ということで、壮大な自然風景に目を奪われます。
物語序盤の舞台は、クルード一家の住処である洞窟と、岩肌がむき出しの荒涼とした大地。
ここを舞台に、クルード一家による狩りの様子が描かれます。
狩りと言っても、クルード家は道具を扱えるほどの知能を持った原始人ではないので、やることは“たまご泥棒”です。羊のような角を持つダチョウのような鳥の巣から見事たまごを盗み取ったクルード家。しかし、他の野生動物たちも同じようにそのたまごを狙っています。ここでひとつのたまごをめぐり、クルード家と野生動物たちによるたまご争奪戦が繰り広げられます。アラン・シルヴェストリによる軽快なマーチングバンド風音楽が、まるでラグビーのようなたまご争奪戦を楽しく盛り上げます。こうして、原始時代を生きるクルード家の弱肉強食の日常が楽しく語られます。
 
そのオープニングでも登場する多種多様な野生動物たち。
この世界に住む動物たちは、とてもユニークな姿をしています。
フクロウのような顔をしたジャガー、しっぽが繋がった状態で生きる対のネズミ、ネズミのような小型ゾウ、トカゲのような走りを見せるハイエナ、キリン柄のマンモス、ウミガメのような鳥、陸を歩くクジラ、大群で現れるピラニアのような赤い鳥たち....etc。
こうしたユニークな姿をした動物たちが、見た目を楽しませてくれます。
中でも、クルード一家を執拗に付けねらう2頭身姿のサーベルタイガー(顔がデカい!)は、恐さと可愛さを併せ持つ魅力的なキャラクターです(ネコ好きにはたまらない描写満載です♪)。
 
さて、物語で描かれるのは、家族愛という普遍的なテーマです。
その主軸となるのは、父親グラグと娘イープの関係。クルード一家の大黒柱である父グラグは一家揃って無事生き延びるために、様々なことに脅えながら生活しています。。一方、思春期を迎えた長女のイープは、退屈な毎日に飽き飽きしていて、刺激や変化を求めています。この父と娘の間に存在する微妙な親子関係が物語の主軸であり、このあたりは同じく父と娘の関係を描いていた『モンスター・ホテル』と同じ構図です。反抗期を迎えた娘に対してどう接していいか悩む父親グラグ。一方父親の愛情を理解しながら、新しい刺激を求めて止まない娘イープ。同じような境遇にいらっしゃるご家族の方なら、思わず共感せずにはいられない場面の連続です。
 
そんなクルード一家の日常に、やがて変化が訪れることになります。
クルード一家よりも少しだけ賢い原始人の青年ガイの登場です。ガイによって新たな知識や経験を得ることになるイープは、大きな刺激を受けることになります。それは冒険を通じてクルード一家にも少しずつ浸透していきます。それと反比例するように、家族の中で父親としての威厳がどんどん小さくなっていくグラグ。家族の尊敬の念が父からガイへと移行していく過程は、同じように子供を持つ全国のお父さんが見たら、他人事とは思えない展開で笑うに笑えないかもしれません。
 
当然のごとく、父グラグは青年ガイと仲違いしてばかり。
父グラグは何かにつけて青年ガイに対抗心を燃やしますが、その行動は空回りしてばかり。
父親としての威厳を保とうとする、その必死な姿が切なさを誘います。
そして、遂に決定的な対立を迎えることになるグラグとガイ。
しかし、その対立を契機に、理解しあえる時がやってきます。
ケンカの結果、タール油に捕まってしまって脱出不可能となってしまったグラグとガイ。
ここで半ば強制的に二人きりとなったグラグとガイは、互いの心情をそれぞれ語り合うことになります。その結果、相手のことをよりよく理解しあうのです。
そして協力してこの危機を乗り越えた二人は、ようやくその絆を深めるのでした。
 
やがて、山の頂上に辿り着いた時、地上の崩壊が遂に目の前まで迫ってきます。
更に新天地を目前にして、グラグたちを遮るように巨大な亀裂が行く手を阻みます。
ここで、グラグは自らを犠牲にして一家を救うべく、父親として最後の責任を果たそうとします。この場面でのグラグの行動は、ある意味とてもマンガ的なのですが、真摯に父親の勤めを果たそうとするその姿は実に感動的で、こちらも全国のお父さん号泣必至の感動場面となっています。
しかし、それだけで終わらせないのがドリームワークスの素晴らしいところ。
クルード一家がガイの影響を受けてそれぞれが成長したように、石頭で頑固者だった父グラグもまた、最後の最後で成長する姿を見せます。家族を無事新天地へと送り出し、ひとり取り残されたグラグの身に迫る大地崩壊の危機。グラグは考えます....
 
ガイならどうする?....頭のいいガイならこの危機をどうやって乗り越える!?
ガイなら....  ....待てよ!?、俺なら....どうする?
俺ならどうやって乗り越える!?
 
自信を失いかけていたグラグが、自らのアイデンティティーを取り戻すこの場面は、非常に感動的でドラマチックです。ここまでにちりばめられた様々な伏線を回収しつつ、物語として見事な着地を見せる感動のエンディングは、とても見事でした。
 
 
原始人一家の姿を借りて、家族愛という普遍的なテーマをを描いた秀作アニメーション「クルードさんちのはじめての冒険」。特に子供さんを持つ全国のお父さんに見て欲しい作品です。原始時代の壮大な自然風景(本当に美しい映像の数々!)は本当に見応え充分、原始時代に生息するユニークな動物たちの姿は、動物好きの方々にはとても愛おしく感じられることでしょう。また、日本のアニメではなかなかお目にかかれない海外ならではの強烈なブラックジョークなども楽しさのひとつです。キャラクターデザインは正直日本人受けしづらいかもしれませんが、それだけで敬遠するのは非常にもったいない作品です。
 
ゴールデン・ウィークは終わってしまいましたが、
是非、休日にご家族揃って鑑賞して下さい(^皿^)/
笑いあり、涙ありのお薦めのアニメーション作品です♪
 
 
    イープ.jpg 
長女イープの声を演じるは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのエマ・ストーン
コメディエンヌである、彼女の持ち味が存分に活かされています♪
イープは、まるで水泳選手のようなガッチリ体型で、おせじにも可愛いとは言えない顔立ちですが、そのしぐさは原始人らしいチャーミングさであふれています。
ものを食べたあとで、歯に残ったカスを手でとった後パクリと食べるしぐさとか、狩りに出掛ける際は喜びのあまり、犬のように四つん這いでお尻をフリフリするしぐさとかが、とても可愛らしいです♪(^皿^) 

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