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『スーサイド・スクワッド』版ジョーカーについて、思うこと、感じること [映画のキャラクター]

始まりは、66年TVシリーズでド派手なジョーカーを演じたシーザー・ロメロ。
1989年にティム・バートン監督作『バットマン』で怪演したジャック・ニコルソン。
そのバートン版『バットマン』の影響を強く受けて始まったTVアニメシリーズで、
声優としてこれまたジョーカーを怪演ひたのが、ご存知“ルーク”ことマーク・ハミル。
2008年にはクリストファー・ノーラン監督作『ダークナイト』で、これまでの概念を覆したジョーカー像を披露して、文字通り伝説となったヒース・レージャー。
これまで、様々な俳優たちがジョーカーを演じてきましたが、今回新たにジョーカーを演じることになったのが、若手注目株のジャレッド・レトです。
凶悪な悪党たちが結集して地球規模の危機を救う『スーサイド・スクワッド』で、
ジャレッド・レトは新たなジョーカー像を披露しています。
果たしてその出来はどうだったのでしょうか?
 
【奇抜なド派手ファッション!】
映画公開前からファンの間で話題となっていたのが、その奇抜なビジュアルです。
これまで演じられてきたジョーカーが地味に見えるほど、レト版ジョーカーはものすごく派手な容姿をしています。黒人のように金ピカのアクセサリーで着飾り、シックなタキシードを着たかと思えば、素肌に紫色のコート&半ズボン&スニーカーという、およそ素人には真似が出来ない“俺ジナル”なファッションスタイルを決め、我々ファンのド肝を抜きます。
更に派手な衣装だけでなく、全身に様々なタトゥー(刺青)を施した姿も印象的です。
額に彫られた“Damaged(ポンコツ)”で自分を卑下したかと思えば、お腹にはデカデと“JOKER”と謳い、自己主張マックスぶりを披露。左手の甲には“笑った口”が彫られており、それで口を覆うと笑った顔になるという、非常に回りくどい演出を自慢げに披露します(普通に笑えばいいのに....汗)。
更に左腕には“ロビン殺害”を象徴するようなタトゥーを彫っていて、まるで手柄を自慢する小物チンピラのような姿に、ジョーカーファンとしてちょっと切なくなりました(T〜T)。
 
まあ、そんな奇抜なヴィジュアルは意外性に富んでいて、なかなか魅力的でした♪
しかし、レト版ジョーカーはそのキャラクター像に大いに問題があったのです。
 
 
【ジョーカーが、ビジネス(商売)に夢中!?】
『スーサイド・スクワッド』でのジョーカーは、裏社会に君臨する悪党として描かれています。ジョーカーは高級クラブを経営しており、ハーレイ・クインもそこで踊り子として働いています。
....いや、でもちょっと待って!!
それをやってるのは、ジョーカーでなく、ペンギン(オズワルド・コブルポッド)でしょ!
ゴッサムシティに於いて、裏稼業に君臨し、金を荒稼ぎをしている悪党と言えば、それはジョーカーでなくペンギンの役どころ。更に言えば、ペンギンとは別に様々なマフィア連中が裏稼業に存在していて、その覇権を皆で争っているのです。
そもそもジョーカーは、お金に関して無頓着で一切興味も感心もありません。
だから彼がビジネス(商売)に手を出すはずもないのです。
ジョーカーにとって一番の感心事は、人々を笑わせることであり、その最終目的はバットマンを笑わせること。そのために金が必要ならば強盗するし、殺人も平気で犯しますが、それはあくまで過程のことで、重要なのは“笑いを起こす”ことなのです。
 
まあ、アメコミを実写映画化するにあたり、何も原作コミックスの設定そのままでやる必要はないし、多少のアレンジはあって然るべきだと思います。実際、ジャック・ニコルソン版もヒース・レジャー版も、原作のジョーカーとは微妙に設定が違っていました。だから、今作でジョーカーが悪党ビジネスに手を染めているという設定も、それはそれでOKと感じていました。
....が、次の設定はさすがにオイラも我慢&納得が出来ませんでした。
 
【ジョーカーが恋に夢中?....それは絶対あり得ないッ!!!】
『スーサイド・スクワッド』では、初めてハーレイ・クインが実写登場します。
演じるマーゴット・ロビーが非常に魅力的で、チャーミングなハーレイを演じていました。
精神病院アーカム・アサイラムで医師として働いていたハーリーン・クインゼル博士が、何故ハーレイ・クインとなってしまったのか?、その顛末を描く過程でジョーカーが登場します。ジョーカーはクインゼル博士を洗脳すると、供に刑務所から脱獄、しばらくは一緒に生活していましたが、バットマンによってハーレイのみが捕まり、彼女はベル・レーヴ刑務所に収監されることに....。ジョーカーはそんなハーレイ・クインを奪還すべく心血を注ぎますが....
....いや、だからちょっと待って!!!!
それじゃあ、まるでジョーカーがハーレイ・クインに惚れてるみたいじゃないかッ!
そう、この作品でジョーカーとハーレイ・クインは、なんと!相思相愛中なのです。
でも「それは違うでしょ!!!!(怒)」って話なのです。
 
お金(ビジネス)の話と重複しますが、ジョーカーは“愛”というものに関して一切興味がありませんし、信用も信頼もしていません。そもそも、ジョーカーの心の中には愛という概念自体が存在しません。
ジョーカー以外の悪党(ヴィラン)たちは、それぞれが何らかの愛を自分の中に持っています。しかしながら、ジョーカーにはそれが全くありません。敢えてあるとすれば、それは笑いに対する愛であり、バットマンに対しての偏愛だけなのです。だからこそ、ジョーカーは恐いし、そこが他のヴィランとは一線を画す重要な部分なのです。
ハーレイ・クインがジョーカーを愛する一方で、ジョーカーがハーレイ・クインを愛することは決してありません。だからこそ彼女の心が満たされることは永遠にないし、成就することのない恋は切ない訳です。彼女にとってのバットマンは、愛するジョーカーの宿敵であり、同時に最愛の人の心を満たして止まない恋敵でもあるのです。
 
映画の中で、ハーレイ・クインが幻を見る場面があります。
そこでハーレイは、ジョーカーとの平凡な結婚生活を夢想しています。
これは原作コミック『MAD LOVE』の中で描かれる場面と同じですが、決定的に違うところがあります。それは、原作でのハーレイ・クインは、ジョーカーに対して片思い中であることに対して、映画の中での二人はいびつな形ではあるにせよ、相思相愛中だという点です。
だとするならば、彼女の見る理想の夢には、あまり意味がありません。
 
 
ジョーカーの魅力とは、何なのでしょうか....?
人を殺すか殺さないか?は、その時の気まぐれだし、喜怒哀楽がコロコロ変わる、とらえどころのない感情は、恐怖そのものです。本作でジャレット・レトは、そうした恐怖の部分を見事に表現していました。役作りでロシアの連続殺人鬼に会ったそうですが、そうしたことが演技に活かされていたのかもしれません。
しかし「最高に恐かったのか?」と問われれば、その答えは「NO!」です。
ビジネスに手を染め、愛に飢えたジョーカーの姿は、ものすごく普通でした。
確かに凶悪ではあるけれど、ものすごく普通の悪党。
普通ということは、それは=“ジョーカー”じゃないってことです。
恋愛に浮かれているジョーカーの姿なんて、オイラは見たくなかったですよ....トホホ
 
 
  SS版ジョーカーは、まさか!?の勝又州和スタイル!
  ジョーカー(SS版).jpg
 

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