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あなたは妖精の存在を信じますか?〜『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』を鑑賞する [映画鑑賞]

   
      暗闇.... 最初に覚えているのは闇だ
      暗くて、冷たくて.... 僕は怖かった
      そのとき、月が見えた
      とても大きく、とても明るくて
      闇を追い払ってくれたようにみえた
            
                   〜ジャック・フロスト
 
      
       『 ガーディアンズ 伝説の勇者たち 』
         ( 原題:RISE OF THE GUARDIANS )
          2012年 アメリカ映画 カラー 97分
 
   監督:ピーター・ラムジー
製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
   音楽:アレクサンドル・デスプラ
 声の出演:ジャック・フロスト(氷の妖精) ....クリス・パイン
      ノース(サンタクロース)    ....アレック・ボールドウィン
      バニー(イースターのうさぎ)  ....ヒュー・ジャックマン
      トゥース(歯の妖精)      ....アイラ・フィッシャー
      ピッチブラック(闇のブギーマン)....ジュード・ロウ
      ジェイミー(妖精を信じる少年) ....ダコタ・ゴヨ
 
【あらすじ】
冷気を操る氷の妖精ジャック・フロスト(クリス・パイン)は、いたずら好きの妖精。
自由気ままな生活をおくる彼だったが、人間たちにはその存在を知られることもなく、
孤独を感じながら長い日々を過ごしていた....。
一方、所変わってここは北極の地。
サンタクロースのノース(アレック・ボールドウィン)は、クリスマスに向けての準備に大忙し。だが、そんな時ノースは地球に異変が起こっていることを察知する。異変の原因は、かつて地球を支配していた闇のブギーマンことピッチブラック(ジュード・ロウ)。
彼の力が増していることに危機感を感じたノースは、自分と同じ地球の護り手である“ガーディアン”たちを招集する。集められたのは、歯の妖精トゥース(アイラ・フィッシャー)、眠りの妖精サンドマン、そしてイースター・バニー(ヒュー・ジャックマン)。
そして集いし4人の前で、月により新たなガーディアンが選ばれた。
選ばれたのは.... 氷の妖精ジャック・フロストだった!。
 
 
このクオリティで劇場未公開とは....残念無念ッ!
約1年前からその存在を知って楽しみにしていた「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」。
ところが....、日本ではまさかの劇場未公開!(T口T)。
なんでも本国アメリカでは興行的に失敗したとのことで、そうしたことが未公開になったことと関係があるのかもしれません。或いは、作品に登場する妖精たちが日本人にとっては馴染みのない者ばかりで、配給会社からは日本の観客へのウケが良くないと判断されたのかもしれません。しかし、それだけの理由で劇場未公開になったのはあまりにも惜しいと感じさせる、実に独創性に溢れた素晴らしいファンタジー作品でした。
なぜこのクオリティでコケたのか?....アメリカという国は本当に不思議でなりません。
願わくば、劇場の大スクリーンと迫力ある音響で、この作品を見たかった!!(^口^)/
 
【ユニークで、個性的な妖精たち】 
〈楽しみを司るガーディアン〜ジャック・フロスト〉
一般的には雪だるまの姿で描かれるこの妖精も、本作ではとっても美少年♪。
映画の冒頭、彼が妖精として誕生する場面でこの作品は幕を開けます。
これがもう、最初から美しい映像と音楽で、いきなり心(ハート)を鷲掴みされました。
この作品を面白くしているのが、妖精である主人公のジャック・フロストが自身のアイデンティティーを模索している点を描いているところです。「自分は一体何者であるのか?」「なぜ、自分は妖精になってしまったのか?」そうした自分探しを模索している姿が、妖精ながら実に人間臭く親近感が湧くようになっています。
風を操り空を飛ぶ爽快感もさることながら、特筆すべきは冷気の表現。ジャックが触れたものには霜が走りますが、それがまるで草が生い茂るように広がるのです。これまでにはなかったその表現は実に新鮮で、本当に美しくため息が出そうな映像でした。
終盤、妖精の存在を信じるジェイミーの目にさえ、その姿が映る事のなかったジャック・フロストが、遂にその存在を信じてもらえる場面は、号泣必至の感動シーンです。
 
〈感動を司るガーディアン〜サンタクロース〉
ガーディアンの中でリーダー的存在のサンタクロース、ノース。
もはや説明不要の世界的な有名人ですが、本作のサンタはちょっとユニークです。
両腕にそれぞれ“良い子”“悪い子”のタトゥーを入れており、戦いの際には両手に大剣を持って暴れる猛者として描かれています。声を担当したアレック・ボールドウィン曰く「今作のサンタは、バイク乗りみたいだね」とのことですが、正にそんな印象。
外見はほぼロシアン・マフィアです(^皿^;)。
サンタと言えばその仕事のお手伝いをエルフが行っているのが通説で、映画「アーサー・クリスマスの大冒険」でも健気に働くエルフの姿が印象的でしたが、今作ではその仕事をなんとビッグフット=雪男が担当している点が実にユニーク。大きな身体をした雪男たちが、せっせとおもちゃ作りに精を出す姿は、なんともユーモラスです。
中盤、トゥース・フェアリーに代わって、世界中から歯を集めることになるガーディアンたち。リーダーであり年輩者でもあるサンタが、子どものように一番はしゃいでいる姿が微笑ましいです。
 
〈希望を司るガーディアン〜バニー〉
欧米ではキリストの復活を祝うイースター(復活祭)というお祭りがあります。
この日、カラフルに色付けされたたまごを街のあちこちに隠して、それをこどもたちが探すという風習があり、そのたまごを隠すのがうさぎ(イースター・バニー)だと言われています。
本作のバニーは人間の姿をしたうさぎで、ブーメランを武器にして戦う戦士です。
濃い眉毛がとっても凛々しく、体毛の模様もイレズミのようになっています。
過去にジャック・フロストとトラブルを起こして以来、彼とは犬猿の仲(劇中、ジャックがバニーのことを「カンガルー」とからかいますが、これは声を担当しているヒュー・ジャックマンがオーストラリア出身だから....!?)であるバニーですが、その二人が徐々に友情を育んでいく点も本作の見所のひとつとなっています。
後半、ピッチブラックのせいでガーディアンとしての力が弱まったバニーが、
普通のウサギ姿になってしまうところが、とってもキュートでした♪(^皿^)。
 
〈夢を司るガーディアン〜サンドマン〉
子どもたちに楽しい夢を見せる眠りの妖精サンドマン。
劇中いっさい台詞を口にしないキャラクターですが、これが逆にチャーミングで劇中一番の可愛さを見せてくれます。海外アニメはこうしたサブキャラを描くのが、本当にウマい!。言葉を喋らない代わりに、感情が頭上にマーク(絵柄)となって現れる点が実にユニーク♪。金色に輝く砂を変幻自在に操る能力があり、見た目の可愛さとは裏腹に砂を鞭(むち)に変えてピッチブラックと戦う姿は、実に凛々しくて、かっこいい!。その一方で、サンタのソリに乗る際、ジェットコースターのように楽しむ姿は、無邪気で可愛い♪。
 
〈記憶を司るガーディアン〜トゥース・フェアリー〉
抜けた乳歯を枕の下に入れて眠ると、翌朝にはコインと交換してくれるという妖精トゥース・フェアリー。映画「ヘルボーイ ゴールデンアーミー」では人肉まで喰らう昆虫のような姿で怖く描かれていましたが、本作のトゥース・フェアリーはハチドリのような美しさで、可愛さ満点。白い歯を目にするとじっとしていられないその性格がとてもチャーミング♪。ガーディアンの中では唯一の女性キャラで、ちょこまかと忙しなく動く姿もキュートです。昔は自ら歯を回収していましたが、今ではその仕事を手足となって働くベイビー・トゥースたちに任せ、自身は歯のお城で世界中から集められた子どもたちの歯を管理・保管しています。
でも、ちょっと残念だったのは、他のガーディアンたちのような戦士としての強さが描かれなかった点。見た目の可愛さとは裏腹に、格闘技に長けた妖精....とかだったら面白かったのになあ....。
 
〈恐怖を糧とするブギーマン・ピッチブラック〉
人々が感じる恐怖を力の源としている、闇のブギーマンことピッチブラック。
(ご存知「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のウギー・ブギーも、ブギーマンです)
変幻自在に姿を現し、闇に紛れる、正にこれぞ悪役!といった趣きがたまりません。
声はジュード・ロウですが、外見はまんまクリストファー・ウォーケン♪(^皿^)。
かつて地上で絶大な力を誇示していたピッチブラックも、ガーディアンズが登場したことで、人々の中から恐怖が去り、その力が弱まってしまいます。ずっと孤独だったジャック・フロストは、同じく孤独に苦しんできたピッチブラックに自分と似た境遇を感じますが....
サンドマンの砂を悪夢に変えて生みだした夢馬が、非常にかっこいい!!。


主人公ジャック・フロストの自分探しを主軸に、信じることの大切さ、信じられることの嬉しさなどを妖精物語に絡めて描いた感動作「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」。
子どもたちの信じる力によってその存在感を増すことが出来るガーディアンたちですが、それは悪役のピッチブラックとて同じ事。ガーディアンズとピッチブラックは互いに対立する間柄ではありますが、その存在理由の根っこはどちらも同じというところが、単なる勧善懲悪もののドラマにはならない深みを与えています。主人公ジャック・フロストの身に起きた過去の悲しい出来事をクライマックスに活かす巧みな脚本、個性的で魅力溢れるキャラクターたち(ジェイミー少年の妹ソフィの子どもらしい愛らしさがたまらないッ!)、ため息が出そうなくらい美しい映像と音楽(それぞれのガーディアンたちが住む王国の美しさは必見!)など、大人の鑑賞にも充分堪えうる作品です。確かに、出てくる妖精たちは日本人には馴染みのないものばかりですが、それだけの理由で敬遠すると絶対後悔しますヨ!。
何はともあれサンタクロースは出てきますし、主人公ジャック・フロストは冬の妖精なので、この時期鑑賞するには実にピッタリの作品だと思います。
 
子どもたちを護っているガーディアンたちが、実は子どもたちの信じる力によって逆に護られているという相互関係は、きっと親子関係にも通じるものがあると思います。
この冬休み&クリスマスに、是非ご家族揃って「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」を楽しんで下さい!
 
 
      「僕の“核”は.... 人々を楽しませること!」
      ジャック・フロスト.jpg


ガーディアンズ 伝説の勇者たち [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD

クリスマス・プレゼントにお薦めの一本♪(^皿^)

Rise of the Guardians

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 2012/11/13
  • メディア: CD

これまでアレクサンドル・デスプラ師匠の音楽を聴く機会がほとんどなかったけれど、
今回は見事にやられました!。映画を見始めてすぐ、その美しい音楽にノックアウト!。
作品を鑑賞した後、サントラ即買いしました♪(^皿^)/
実はバラエティ番組等のBGMで、結構この音楽が使用されてます♪
  
 
【おまけコラム】
以前、映画評論家の町山智浩さんが「今のハリウッド映画には、中国資本が大量に流入してる」みたいな話をされていました。だから「ルーパー」には中国を舞台にした場面が出てくるし、「アイアンマン3」では中国人が活躍する場面が挿入されているんだそうです。
本作「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」にも、それを匂わせる場面が出てきます。
物語の中盤、トゥース・フェアリーの仕事を手伝って、ガーディアンズの面々が世界中から歯を収集する場面が描かれますが、その舞台となるのが中国(だと思う)なのです。
日本以上にトゥース・フェアリーの伝説が浸透していないと思われる中国がなぜ舞台になっているのか?....映画を見ながらふと疑問に感じた訳ですが、ひょっとすると、この映画にも中国資本が流入しているのかもしれませんね(^皿^)。
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ササリーヌ伍長

こんにちは。
ガーディアンズもEPICもこけた割には海外ではしっかりとblu-rayや3D版まで発売されてますよね。国内で公開に踏み切るのが怖いならパッケージ版のみでも良いので、どんどん発売してもらいたいもんです。

確かに日本になじみのないキャラクターばかりですが、おっしゃる通り
>信じることの大切さ、信じられることの嬉しさなどを妖精物語に絡めて描いた感動作
なので、先入観なしにたくさんの人に観てもらいたい作品ですね。

トゥースフェアリーがヘルボーイ版なら私も怖いです(笑)。枕の下の抜けた歯だけでなく、抜けてない歯までやられそうで・・・。でもあっちもクラウスに陳情?する姿もチャーミングでした(#^.^#)

あと中華資本と看板の件、私も同感です。世界中を飛び回るならあえてあそこで中国語の看板をピックアップしなくても・・・と思いました。
by ササリーヌ伍長 (2013-12-13 09:20) 

堀越ヨッシー

ササリーヌ伍長さん、こんにちは。
ご訪問&コメント、ありがとうございます!(^皿^)/。
 
「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」ですが、なぜコレが興行的にコケたのか?がさっぱり理解出来ません。それくらい私自身は大いに楽しめたし、大好きな作品となりました。むしろ欧米文化に馴染んでいない日本人だからこそ、先入観なく楽しめる作品だと思いますね。是非、多くの方々に見て欲しい作品です。
ここ最近のアニメには珍しく、悪人(ピッチも正確には悪人ではない....ですよね?)の出ないアニメなので、Eテレとかで放送すべきアニメだと思います!(力説)。
 
「EPIC」も楽しみにしてたんですが、この分だと未公開になりそうな予感大です。でも、ササリーヌ伍長さんの記事を拝見してちょっと驚いたんですが、日本では劇場公開もソフト発売されていない、海外発売のソフトにも、しっかり吹き替え版が収録されているんですね!。吹き替えファンとして、ちょっと驚きの情報でした。貴重な情報、ありがとうございました!(^皿^)/。
by 堀越ヨッシー (2013-12-14 20:02) 

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